PROFILE

鷲見 精一 (すみ・せいいち)


 両親の仕事の関係でドイツに生まれる。

 祖父は日本音楽コンクール第1・2回優勝者でNHK交響楽団ヴァイオリニスト/国立音楽大学教授、父は元新日本フィルハーモニー交響楽団首席ホルン奏者/東京芸術大学教授、母はピアニスト/東京音楽大学教授という音楽一家に生まれるが、音楽の道を志すことなく高校までサッカー部、山岳部などに所属。小学校でトランペットを田宮堅二氏に師事。

 

 高校2年の時に慶応義塾高等学校から私立関東第一高等学校に編入、故・塩谷晋平氏のもと吹奏楽部に入部しコントラバスを始める。吹奏楽部にて2年連続全日本吹奏楽コンクール出場。

 

 東京音楽大学に進学。コントラバスを永島義男氏に師事。2年次オーディションに合格し選抜オーケストラのアメリカ演奏旅行参加、カーネギーホールなどでの演奏を経験。3年次、文化祭実行委員長を務める。

 

 音大卒業後ベルリンへ留学、元ベルリンフィル首席コントラバス奏者R・ツェパリッツ氏に師事。バーデン・バーデンにてカールフレッシュ・アカデミー修了。

 

 これまでに吹奏楽を塩谷晋平、コントラバスを景山貴之、鷲見四郎、永島義男、W・ギュルトラー、R・ツェパリッツの各氏に師事。

 

 帰国後日本国内のオーケストラへの客演を中心に演奏活動開始。

 

 ■オーケストラ、音楽祭、舞台などへの客演

 

 これまでに客演した団体は札幌交響楽団、NHK交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティフィルハーモニック管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー交響楽団、千葉交響楽団、群馬交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、東京佼成ウインドオーケストラ、シエナ・ウインドオーケストラ、ビルボードクラシックス・オーケストラ、シアターオーケストラTOKYO(Kバレエカンパニー)、ジャパン・シンフォニエッタ、ジャパン・バレエオーケストラ、相模原室内合奏団、バッハアカデミー管弦楽団、サロンオーケストラ・ジャパンなど。ズーラシアンフィルお友達プレイヤーとしてもたまに活動。シエナ・ウインドオーケストラでは2008年~2018年の10年間客演奏者としてほぼ全ての公演に出演。新日本フィルハーモニー交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団、ビルボードクラシックスオーケストラ、SIOフィルハーモニック、エトワールスペシャルオーケストラでは客演首席奏者も務めた。
 北九州国際音楽祭、草津国際音楽祭、富士山河口湖音楽祭、木曽川音楽祭、沼津音楽祭など音楽祭も多数出演。2018年ローマ歌劇場、2019年・2023年バルカン室内管弦楽団など海外オーケストラの日本公演にも出演。
2023年舞台「キングダム」オーケストラメンバーに参加。

 

 ■アーティストサポート、メディアへの出演

 

 また、オーケストラサポートとして玉置浩二、石井竜也、さだまさし、渡辺美里、辛島美登里、岡本真夜、姿月あさと、THE ALFEE、伊東たけし、藍井エイル、柴田淳、SILENT SIRENのコンサートやツアー・ライヴなどに出演。これまでテレビ朝日「題名のない音楽会」旧NHK教育「N響アワー」NHK Eテレ「クラシック音楽館」フジテレビ「のだめカンタービレ新春スペシャル」「新春隠し芸大会(のだめオーケストラで出演)」などメディアへの出演も多い。

 

 2015年公開の映画「マエストロ!」ではコントラバス奏者役として出演するほか、現場で俳優・池田鉄洋の演奏指導などに関わる。同年、アニメ「響け!ユーフォニアム」スペシャルイベントのため半年間声優・豊田萌絵の楽器レッスンを担当。同アニメキャラクターソングのレコーディングも担当。

 

 ■著書、執筆活動

 

 著書としてヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスより2015年「入門者のためのコントラバス教本」(➡2016年DVD付にて改訂版発売)、2016年「パワーアップ吹奏楽-コントラバス-」を出版。2019年監修した「パワーアップ吹奏楽!楽器のメンテナンス」発売。弦楽器専門誌「サラサーテ」にて何度か記事を執筆している。

 

 ■コントラバスコンテスト

 2019年、なかなかソロコンテストで正当に評価されないコントラバスの学生たちの為にクラウドファンディングにて資金を集め「中学生・高校生のためのコントラバス・ソロコンテスト」を立ち上げる。
同コンテスト代表。これまでに2019年、2021年、2023年と計3回開催し。2025年第4回開催予定。

 

 ■学校コントラバス救済作戦

 

 2023年、全国からまだ使用可能なリユース弦を集め、予算のない学校に出向き傷んだ弦を交換するプロジェクト「学校コントラバス救済作戦」に賛同し、代表のジャズベーシスト吉木稔と共に活動を始める。

 

 ■全国への出張指導

 これまでに
コントラバスパート外部講師として旭川商業高校・留萌高校・白百合高校・札幌第一高校・上磯中学校(北海道)、湯本高校(福島)、神奈川大学・錦台中学校(神奈川)、東京大学・立教大学・一橋大学・桜美林大学・小平市立第三中学校(東京)、アンサンブルリベルテ吹奏楽団・大宮高校・春日部共栄高校・鴻巣高校・朝霞西高等学校・熊谷女子高校・朝霞第一中学校・上山口中学校(埼玉)、金沢大学・金沢龍谷高校・星稜高等学校・金沢商業高校・金沢二水高等学校・野々市中学校・津幡中学校・津幡南中学校・港中学校・大徳中学校・鶴来中学校・額中学校・河北台中学校・西南部中学校・長田中学校・野田中学校・松任中学校・浅野川中学校・泉中学校(石川)、松本蟻ケ崎高校・豊科高校・佐久長聖中学高等学校(長野)、富山大学・富山高校(富山)、伊予高校・松山東高校(愛媛)などの吹奏楽部、管弦楽部コントラバスパートなどを指導。一橋大学管弦楽団弦楽器トレーナー。埼玉県立芸術総合高等学校、東京音楽大学、武蔵野音楽大学、沖縄県立芸術大学など高校音楽科・音楽大学への合格者も輩出している。2023年には生徒さんがベルリンフィルと日本のアマチュア奏者が共演する「Be Phil」のオーディションを受け、1200名の応募者から98名の合格者の一人となる。

 

 ■講習会講師、会員

 

 日本管打楽器吹奏楽連盟主催講習会講師、東京芸術劇場ブラスウィーククリニック講師、ジャパンバンドクリニック(日本吹奏楽指導者クリニック)講師などを務めた。「第2回中学生・高校生のためのコントラバス・ソロコンテスト」優秀指導者賞受賞。ドルチェ音楽学園講師、NOIABプレミアム講師。東京アートナビゲーション・アーティストメンバー、日本音楽家ユニオン会員、一般社団法人吹奏楽教育協会会員、一般社団法人演奏家権利処理合同機構MPN会員。最近ではアルコ(弓)の使い方を学ぶためジャズベーシスト、スタジオミュージシャンなどのレッスン申込みも多い。

 

 ■コンクール審査員

 

 審査員としても日本演奏家コンクール、大阪国際音楽コンクール弦楽器部門で審査員を務めた。

 

 ■取引先

  

 楽器などの主な取引先は東京の岩田哲五郎商店(東高円寺)、弦楽器工房高崎(代々木)、ベースショップ高崎(等々力)、クワトロ弦楽器(池袋)、クロサワ楽器ベースセンター日本総本店(新大久保)、絃バス屋(所沢)、極東貿易(札幌)、Risicare(三島)。

 

 ■趣味 

 

 趣味はサッカー、フットサル、総合格闘技、DIY。総合格闘技は1年間経験有。サッカーでは多業種50名のメンバーから成るチーム「TACET TOKYO」代表を10年間務め、北多摩プライベートリーグに出場。また同チームでミズノ主催のフットサル大会(千住大橋)に出場し準優勝。サッカーチーム解散後、2017~2022年まで所沢市の少年サッカースクール「所沢サッカーボーイズ」を立ち上げ、代表兼コーチを務める。

 サッカーを通じての海外の音楽家との交流も多く、これまでにベルリンフィル、ウィーンフィル、D・ハーディング率いるミラノ・スカラ座、ウルバンスキ率いる北ドイツ放送響などとサッカーやフットサルで対決。読売日本交響楽団、東京交響楽団サッカー部の活動にも参加している。

 

 ■資格

 

 日本サッカー協会公認指導者資格キッズリーダー、3級審判員。